2019.05.31REPORT

tegu でアート#1「みたてるアート展」

磁石が入った積み木「テグ」を使って子どもたちに新しい発見を楽しんでもらおう。そんなワークショップ&展覧会が建築家の長岡勉さんと12人の小学生によって東京都葛飾区「絵と言葉のライブラリー ミッカ」で開催されました。

長岡さんはユニークな室内デザインと選りすぐりの約3000冊の本が楽しめる図書館「ミッカ」を設計した建築家です。そしてワークショップになると、ぐいぐいと子どもたちのイマジネーションを引き出す「ベンチョキ先生」に早変わり。
「人という漢字は、横から見た人の形が由来だといわれているね。想像すると見えてくるイメージをみんなも楽しんでやってみよう」。
この日はテグを実際に使って、じっくり考えながら組み立てるもよし、遊びながら偶然の作品を楽しむのもよし。最後は、自分の作品を何かに見立てて、タイトルをつけて発表します。

ベンチョキ先生によれば、ワークのねらいは「つくったものに、名前(タイトル)をあたえることで、あるモノが別の見え方をする。また、カタチあるものに、自分なりのうまい名前をつけてみる・・・。このワークでは、子どもたちに言葉とイメージを行き来することで、モノの見え方とか考え方が自然に広がっていくことを、テグの積み木を使って感じ取って欲しいんです」。

ワークがはじまると、作りたいイメージをもつ子どもたちは、どんどん手を動かして、カタチにしていきます。一方、テグを積み上げることに慣れるまで試行錯誤をしている子にはベンチョキ先生やスタッフがさりげなくコミュニケーション。
やがて、ピンとくるカタチに出くわして「あ、これ○○に見える!」と多くの子どもたちがひらめいていたようでした。

ベンチョキ先生によれば、子どもたちの行動には、共通点があるとのこと。
「何かがきっかけになって、パッとある作品のイメージがみえてくる。その瞬間がいいんですね。もともとそのつもりはなかったけど、四辺形に対角線をつなげたら、たまたまヒールに見えて「靴屋さん」っていう子もいました。タイミングの差こそあれ、みんなやりながら「発見」していましたね」。
そんな発見をもとにして、出来上がった作品に自分の言葉でネーミングしていきます。

展示BOXにうまく入るよう作品が組み立てられたら、今度は館内で1カ月にわたる特別展示です。子どもたちの「みたてるアート」体験は、多くの来場者に「みられる」ことで、「作品」となりました。

また館内展示の向かいには、tegu でアート2 ギャラリー展示「テグルーム」を設置。磁石がくっつく黒板を置いて、みんなの「みたてるアート」の作品を見ながら自由に遊べるスペースです。期間中に多くの子どもたちが楽しんでいました。

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