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丹羽滋子
マーマ保育園 副園長

遊びの世界を広げる「テグ」体験

保育園は子どもたちにとってのもうひとつのお家です。
マーマ保育園では「本物に触れる」体験を通して、園児たちと過ごす環境作りを大切にしています。例えば年長児の「キッズキッチン」というプログラム。自分達で育てた野菜を使ったり、本物の調理道具を使って煮炊きする、五感を使った体験も行っています。また他の特別活動でも、絵本の読み聞かせや身体を動かす活動にもプロの方にお越しいただいています。「本物を通じた体験からの学び(Learning by doing)」をひとつでも多く広げられるきっかけ作りが出来たらいいなと日々願っています。

保育園の子どもたちに「テグで遊んでほしい」と依頼を受け、はじめて製品を手にしたときに目に飛び込んできたのは、色がとても優しくきれいなこと。従来の積み木は原色に近いか、その木の無垢の色のものがほとんどです。この保育園ではプラスチック製のカラフルなものは、あまり置かないように心がけていますが「テグ」は海や花など、アースカラー(地球の自然界に存在する色)がテーマとのこと。本物を感じさせる優しい色のイメージが、子どもたちにはいいなぁと思いました。

年齢ごとに違う園児たちの遊びと動かせる積み木のユニークさ

2歳児クラスでは、それまで積み木にあまり興味がない子でも、磁石で引っ付く面白さが手伝って、手に取っている姿がみられました。発達の段階で指先がまだ思う様に使えなくても、どんどん引っ付く「テグ」をきれいに積み上げ遊んでいるのが印象的でした。

4~5歳幼児クラスでは、皆の共同作業で「テグ」を積み上げる光景も。磁石が引っ付き、高くなっていくことを楽しんでいました。お友だちとアンバランスになるまで、どんどん積み上げて、最後はガシャンと崩れ落ちるのが楽しそうでした。そのスリルと音の迫力も楽しんでいたようです。

また幼児クラスでは、「テグ」で作ったものを動かしたり、持って移動させ遊んでいました。例えば建物や乗り物など、従来の積み木は一度積み上げると動かすことは難しいですが、電車になった「テグ」は、一緒に寝転んで遊んでいたり、飛行機を自分が持って「ブーン」と飛んでいる様子を表現して喜ぶ姿を見ると「作ったものを動かせる積み木」は新しい発見で、面白いと思いました。

「テグ」は形もシンプルなものが多いので、素材としての組み合わせ次第で、色々なものに変わっていきます。積み木としての役割だけでなく、ままごとの具材など、子どもの想像力で色々なものに変化するところは魅力だと思います。

私が子育てをしていた頃は、このマグネットタイプの積み木はプラスチック製しかなかったので、木製で優しい色合いの「テグ」に出会っていたら購入を考えたかもしれません(笑)。また「テグ」はご家庭で遊ぶのもよいと思いますが、保育園などの施設でたくさん数や形、色があると、より子どもたちの遊びがぐんと広がるのでは。

子どもたちは見たこと体験したこと等、全身を使って遊びにつなげます。 日々、お友だち同士の関わりの中で遊びが広がり、新たな体験が育まれていきます。ご家庭や保育園での体験が「テグ」の遊びにつながった先に、子どもたちの新たな体験の学び(Learning by doing)がどう広がっていくのか楽しみです。